気温が下がりました。
前回の日本海側から、テーマに沿ってフォッサマグナの西端を忠実に南へ。
太平洋側での、東日本と西日本の境界線とは、富士川のそそぐ駿河湾、、、、、、、、、
年に2度ないし3度はお世話になる広大な砂利浜が待っていました。
渚の左右が広すぎて、慣れないうちは、自分がいまどの位置にいるのか解らない。
目安は、背中側の護岸壁に書かれている数字で、6番、8番、10番、12番と覚えるのです。
ところが、翌年になると位置をすっかり忘れてしまっていて、、、毎年そんな感じ。
ブルっときたので、ちょっと期待。
登場はこの子でしたが、また違った期待が高まるシマシマの姿。
全身タイガース登場、ということは、前進タイガース、次ぎを連れてきてねタイガース。
この子の頭上および近辺には、あの子がいる? いるはず? いて欲しい。
カツカツときて、クーンと引く。
竿が柔らかいので物凄く大きな魚と錯覚するところがミソ。
でも大本命、やっぱりこの顔ですねえ、秋、晩秋、初冬と。
この子の顔が見えなくなると、いよいよ今年も冬のおとずれ。
季節の使者との出会いと再会が、投げ釣り歳時記の魅力ではないかと。
沼津湾そして駿河湾。
広い広い砂利浜の陸地側は、日本の大動脈でもある東海道。
工場、倉庫が多く、たくさんの人が住んでいます。
いつものこの季節は、回遊魚を狙って地元の釣り人が並んでいるのですが、
シーンとしてます、誰も居ない海、心配になるぐらい。
今年は、黒潮の"蛇行"の影響で、ソウダガツオは絶不調。だから誰も居ない。
私のちょい投げ釣りが、貸切状態になってました。
いきなり、どーんときたあ。
重い重い重い、あっ、きれい。
玉砂利の波打ちに現れた瑠璃色の点々、てんてんてん、という感じ。
竿が柔らかいので、しゃにむに引っ張りつける迫力はあります。
キジー(アコウ)、ノミノクチ、ホウセキ、アズキ、、、いづれかのハタ系らしく。
砂利浜は、海底に向かって勾配が急なため、根魚も居着くようです。
砂利浜の西側の端が、富士川河口、中央が富士山(写真は2016年12月撮影)
ここを太平洋側の、一応の、東日本と西日本の境界線という認識があるようです。
釣り人のなかには、静岡県でもさらに西の、天竜川河口を境界線だと指摘する声も。
東西の境界線とは、日本海側の北陸地方を含めて中日本ということになるのでしょうか。
砂利浜を離れて、伊豆半島の西側の磯方向へ移動。
砂利浜が飽きてきたというワケではないのですが、堤防からも投げたい。
リアス式地形の海岸線をなぞって、こじんまりした港から投げました。
足元から、グーンと水深がある。
さすが駿河湾、駿河トラフ、日本の湾岸では最大水深とか。
ちなみに日本海側の最大水深は富山湾とか。
私のちょい投げでも、結構な深度まで到達できる? 、、、、はずです。
モソモソっというアタリ。
その後、キーンという引きはやや強烈。
ヒゲのある鮮やかな魚体、ウミヒゴイの仲間のようでした。
伊豆まで来ると、出会える機会の多い魚ということでしょうか。
空に広がる、ウロコ雲。
風波の駿河湾を眺めながら、晩秋だなあ、今年の夏は雨で短かったなあ、としみじみ。
7月に徳島へ行けなかったら、海で泳ぐことさえ出来ませんでした。
しみじみ、しみじみ。
しみじみ、していたら、グーンと引っぱりこまれました。むむっ。
あっ、ちょっとサイズがいい!
サイズがいいせいか、しっかり針も飲まれています。
前回の日本海に続いての、小鯛、、、でもこれなら、塩焼きにぴったりのサイズ。
締めたお土産を氷箱に収納、いま竿を納めれば東名上り線も渋滞前(のはず)
早仕舞いで沼津インターを目指したのでした。
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