2017年4月22日土曜日

三浦半島、春告気流

定休日は晴れの予報、内房か三浦か、ちょっと迷いましたが、風向きで三浦にしました。


ナオキさんのお店でエサを購入。

天気がいいので、遊歩道をつたう油壺湾の入り口へ向かうことに。

ここへは3年ぶりぐらい、海岸の景色がおぼろげだし、だから道筋は新鮮。

ジョギングの御仁に抜かれながらも、期待がふくらみます。

あっ、青い鳥が、すぐそこの梢に止まったりして、なんだかいい感じ。


という気持ちをズガーンと落としてくれたコレは一体?

おそるおそる崖の下を見てしまいましたが、ナニもありませんでした。

遊歩道の起伏と同じく、気分も、上がったり下がったり。


目的地に到着すると、先客さん2名。

カップルで投げ釣りなので、テンション上がりました。

ところがです、その眼前に浮かぶ白いブイの数々、まるで釣り場全体を覆うように。

先客カップルさんたちは、そこを必死にかわすように巻き取ってはいるのですが、

私にはその自信がない。きっとブイをつなぐ真横に這うロープの餌食になること確実。

ダミダこりゃ〜〜〜。

またテンションが下がったのに加えて、諦めてとって返した遊歩道は上り。

釣りをする前から汗ばむ展開となりました。きびしか。

ちなみにこの日、当ブログ常連うみかぜ公園メンバーは、黒ヒツジ&JUNさんのふたり。

私とヒツジ(釣り執事)が登り勾配にフラフラになっているところへ携帯が鳴る。

JUNさん、本命マコガレイ39センチを獲得の朗報。

やりましたね、あれっ? 黒ヒツジは? 


結局、三崎港へ。

いつもの場所、通称・白灯堤防のある護岸。

だったのですが、いつもと違う光景にはばまれる!

護岸の右角が広い範囲にわたって金網で囲まれてしまい、立ち入り禁止に!!!

近隣では、超低温冷蔵庫の建物の増設工事も開始されており、唸る重機がすさまじい。

釣り人の存在できるスペースがますます狭められてきた印象でした。


立ち入り禁止になった距離をなんとか稼げないものか?

といっても、私の投げる距離では、ただリキんでいるだけみたい。

ここは丁寧にと心して、じっくり、ゆっくり、底を探っていきました。


釣り人同様、居住の肩身の狭くなったネコたち。

左端が母ネコと推察、右側の仔猫は右前脚を負傷、大きく腫れて痛々しい。

チーカマをちぎって食べさせると、母ネコがすべて仔猫に譲って自分は食べない。

なんとか一匹、魚が掛かれば、生のおっそわけができるのですが。


ツツツツーンという感触で掛かってきた三崎港迷物。

赤くて、痛くて、怖い方。これでは、ネコたちに渡すわけにいかず。

ところが母ネコは対処方法を心得ているのか、ねだってくるのです。

でもナニかあったら大変なので、海へ戻しました。


コの字形の港湾入江を歩いてさぐる。

岸壁から離れた船の水流が魚たちに活性を与えないだろうか。

流れの帯に投げてみたりもしました。

しかし、とにかく、三崎港、まだ春らしい水辺を感じません。

もはや、これまで!

コンビニでお昼を買ってさらに移動。


長井港まで戻ってくると、先客さんがちょうど竿じまい。

運よく先端部が空いたので、対岸の堤防との間を探れました。

ただ先っぽなので、行き交う船には神経を使います。

前日までの大荒れから穏やかになり、釣り船たちも大賑わい。

港の内外に注意を払って、投げる、探る、あっ船だ、あわてて巻く。


ついに、ちいさなアタリをキャッチ。

おおっ、サイズもちいさいですが本命が居ました。

針先がほんのちょっと掛かっているだけなので放流。

まず、この1尾で気持ちがグーンと上昇気流に。


長井港には、魚は居ました。

いまの季節は、居なかったら、どんどん移動するのがいいのですかね。

アタリは小さくとも、魚がのってきたり。

魚がのらなくても、エサはついばまれていたり。

明らかに、魚たちが活動している証しを感じました。

水温を測ると16度、気温は21度、陸上はとても過ごしやすい日和。


ゴン、ときて、ドーン! 巻くと首振り。

水温16度ともなると、この方も起きていました。

今年も「ベラの女王」を目指しますか。


右のお隣さんは、パパと娘さんのコンビ。

玉ウキがよく動いているらしく、おふたりとも夢中、集中。

海の底、海の中層、それぞれに、春はようやく来ているのだなと。

足元には、吐かれたイカスミがポツポツと。


ツツツツツイーン。

そんな感じ、エサをくわえたまま、どこかに持っていこうとしていた感じ。

小さなホウボウでしたが、ほうぼうを這っていこうという意志が伝わりました。

胸ビレは、まさにバタフライ!!!

この世のものとは思えない魅惑の色彩と紋様に、見入るばかり。

うつくしか。

アタリが賑やかになってきました。


ブルっときた。

キューンときた。

まさに、目の覚める春胎動の一発でしょうか。

ああ、ここへ移ってきてよかった。粘ってよかったと思う感激の体格。

パキっと張りのある砂色とピンク、青紫の艶やかボディでした。

今年もまた、シロギスの季節がやってきたようです。

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